鉄道ファン集団のよる有名撮影地「稲荷山ストレート」の不法占拠が問題になっています。
鉄道ファンの場所取り実態とは
篠ノ井線の篠ノ井~稲荷山にある直線は、「稲荷山ストレート」で有名で、多くの鉄道ファンに知れ渡ったド定番撮影地です。工夫しなくてもそこで撮れば、とりあえずはそれっぽい仕上がりになるので、幅広い多くの鉄道ファンが押し寄せます。
ド定番であるため信州カシオペアなどのネタ列車が運行されるとスペース不足となりトラブルが毎回のように発生します。毎回同じような写真しか撮れないのですが、少しでもスペースを確保しようと悪質な場所取りが鉄道ファンの間で横行しています。
運行の2週間以上前から、鉄道ファンがロープやコーンを設置し張り紙に人数と撮影アングルを記載して場所取りをしています。勝手に撤去するなと脅し文句も書かれており非常に悪質です。また交渉可などといった先に場所を押さえた特権として金品を要求する文言もありました。
地元住民が苦情 県が対応に
地元住民らによると、5年以上前から鉄道ファンが集まるようになり、早朝から100人以上待機しているとのことです。ゴミの撤去が酷く、地元住民が清掃をする羽目になっています。路上駐車が多いので通学する子供が心配と不安の声が上がっています。
この撮影地は堤防で、県が管理しています。河川事務所は調査を実施し、臨時列車の運行を終わるまでパトロールを実施するとのことです。長野県は「公共の場所なので節度を守って欲しい」とコメントしています。
鉄道ファンの迷惑行為によって自ら撮影場所を潰して肩身を狭くしてしまいました。河川に工作物を設置したり占拠する場合は河川法に基づく許可が必要です。