りんかい線を運転している東京臨海高速鉄道は2024年ダイヤ改正より新型車両を導入する計画が発表されました。これにより既存の70-000形電車は引退となります。
既存の70-000形電車は登場から25年以上経過し老朽化 置き換え・引退・廃車か
りんかい線は1996年に新木場~東京テレポート間が部分開業、2002年にりんかい線が新木場まで全線開業した路線でJR埼京線と直通運転を行っています。現在運転されている70-000形車両は開業当初から存在する車両でJR東日本の209系電車をベースにした車両で、一部編成は八高線で209系3100番台として走っています。
70-000形は1995年に登場し、既に製造から25年経っており老朽化しています。そのため、新型車両の導入の導入で、引退となり廃車になる見込みです。
当初2022年度に導入予定が2年延期され2024年の新⾞運⾏開始へ
今回導入が発表されたりんかい線新型車両ですが、当初は2022年度の導入を目指していました。(2018年の経営改革プランで発表)しかしながら、2021年5月28日の経営改革プランで「2024年の新⾞運⾏開始」ということが明記されていて、2022年度中は新車が導入されないことが確定しました。
新型車両導入延期の理由についてですが、駅トイレのリニューアル工事、長期未払金・長期借入金の返済や駅ホームドアの整備が同時並行で実施されているほか、新型コロナウイルス感染拡大などを踏まえて総合的に判断されたと思われます。
2023年度までに新型車両納入 試運転・乗務員訓練実施へ
また、今回の発表の中で「2023年度までの到達目標」というところに2023年度までに新型車両納入が行われ、2023年度から試運転・乗務員訓練を行うことが記載されていました。
新型車両の仕様やベース車両の選定については2020年11月までに袞竜しており、計画を検討しているということです。
2021年度は構造などの仕様を検討し、車両の搬入・搬出方法の検討が行われます。2022年度は構造の仕様を確定し、車両の搬入搬出方法を確定させるということです。
このことから、2022年度~2023年度にかけて新型車両納入が行われることとなっています。
新型車両で今後注目すべきポイントは? E233系7000番台かE235系ベースか
りんかい線に新型車両が導入されますが、今後注目すべきポイントはどこになるでしょうか?
今回の新型車両は既存の車両をベースに製造される形になります。恐らくJRで既に使われている車両がベースになると考えられます。そうなると現在直通運転をしているE233系7000番台に合わせた車両が作られることが想定されます。ただし、E233系7000番台は2013年にデビューしており、登場から10年後に導入されることになります。そのため、次の世代の車両であるE235系をベースにした車両が導入される可能性もあります。
いずれにしても、今回の発表資料にある通り、既存車両をベースにしつつも「りんかい線らしいデザインが採用」されるのではないかと思われます。例えば、車両の前面や帯の色は既存のJR車両と異なるデザインになると思われます。
導入計画通りに行けば、今後2022年度までに新型車両の導入についての発表が行われることが予測されます。今後の情報に注目していきたいですね。
りんかい線の新型車両の改良点は?これまで分かっていること
今回2024年度に導入される新型車両ですが、情報が少ないながらいくつか改良されるポイントが発表されています。
今回の新型車両の導入の目的は老朽化した既存車両の置き換えのほかに「乗り心地の改善」「快適性向上」が含まれています。乗り心地の改善としては走行時の車両の揺れや加減速時の衝撃軽減などが行われるものと思われます。快適性向上としては空調設備や座席に改良が加わるものと思われます。この辺りは既存車両をベースに行われるため、ベースが決定した時点で分かるかもしれません。
この辺りについても今後の情報に注目していきたいポイントとなっています。