人気アニメ「ゆるキャン△」の作中に使われた背景が、Googleストリートビューを不正に使用したものだということが明らかになりました。
Googleストリートビューを無断で加工
今回問題となったのが「ゆるキャン△ SEASON2」の第2話です。同アニメは背景作画か綺麗すぎると話題になっていました。この雪景色も綺麗な作画の1つでしたが、あってはならないものが映ってしまったのです。
先程示したゆるキャンで使用されている背景を拡大すると薄らと2019 Googleと透かしが入っています。これはどういうことなのでしょうか。
実はゆるキャンで使用されていた背景は手書きではなく写真を画像処理してアニメ風にしていただけなのです。実写を見て手書きでトレースするならまだしも、Googleストリートビューの画像を無断で加工しアニメの背景にしてしまうのはいかがなものなのでしょうか。
ゆるキャンを巡っては作中に登場したJR東海の313系のパンタグラフが実在するものではなく、KATO製の模型を参考に作画したため、現実には存在しないパンタグラフとなってしまいました。
模型を参考にしたり写真を加工するのは費用を抑える工夫として問題はないですが、Googleストリートビューの無断使用は規約違反です。今回の騒動に対してゆるキャンの公式は
『ゆるキャン△ SEASON2』第2話に、不適切な画像が含まれていましたため、配信中の映像の一部を変更いたします。
皆様にご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
今後もご期待に沿える作品をお届けできるよう、気を引き締めてまいりますので、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
と映像を差し替えるとしています。鉄道が作中に描かれたりと鉄道ファンからも人気の高い作品ですが、映像差し替えだけで済んで良かったですね。
差し替え後の映像比較も紹介しています。
手書きトレスはセーフ、写真加工はアウト、ということはありません。近代のアニメ美術では写真加工も常套手段です。
問題ないのは、写真/画像の無断盗用の1点のみです。
謝罪に伴う映像差替えのみでいいのか、と締めてますが、
少なくとも我々視聴者に還元されるものはありません。