JR西日本で運転している新快速電車は140km/hで運転をすることができるのか?改良工事などを行わなくても実現可能なのかどうかについて解説していきます。

現時点では最高速度が130km/hとなっている新快速電車ですが、140km/hに引き上げすることは可能なのでしょうか?

現時点では130km/h運転が限界 理由は?

新快速電車

JR西日本の新快速電車は京都線・神戸線・琵琶湖線・湖西線(東海道線、山陽本線)で運転されています。

米原・野洲・草津・京都・新大阪・大阪・尼崎・三ノ宮・神戸・西明石・姫路などの関西の主要都市を結ぶ列車で、京阪神地区の通勤を支えている列車です。

停車駅は主要駅以外に停車しないため快適に移動できる列車としても有名です。

使用車両は主に223系・225系電車が使用されています。

そんな新快速電車ですが最高速度が130km/hから140km/hに引き上げられる可能性はあるのでしょうか?

この速さから「チート快速」という異名を持つ電車です。

結論から言うと、新快速電車の140km/h運転はほぼ無理です。

新型コロナウイルスを境に乗客減少が著しく、ローカル線の切り捨てる路線廃止なども検討されています。

そんな現状で新快速電車を140km/hに引き上げることは難しいでしょう。

また、すでに130km/h運転で、並行する阪急・阪神・京阪・山陽電車を所要時間で大きく引き離しています。

また、複々線となっていて線路容量には余裕があるものの一部区間では130km/hを出せない区間もあるため、速度を向上させたとしてもメリットが少ないのが理由の一つではないでしょうか?(山崎付近などには制限速度がある区間があります。)

また、並行して走る新幹線・特急列車を利用する人が最高速度引き上げによって減ってしまう可能性もあります、

踏切事故を起こさないために安全に止まれるのが130km/hが限界

そもそも車両の性能では600m以内で止まらなくてはならないと言われており、これは踏切事故が起きないための限界速度とも言えます。

しかし、最高速度を引き上げてしまうと600m以内に停車することができず、万が一踏切内で車が立ち往生している状況でも突っ込んでしまうという危険性があります。もちろん衝突すれば脱線事故にもつながってしまいます。

そのため、日本で踏切がある路線ではどの路線でも最高速度が130km/hに制限されています。

かつて160km/hを行っていた北越急行ほくほく線「はくたか」、現在でも160km/h運転を行っている「スカイライナー」では高速運転を行っている区間では踏切がありませんでした。

また、将来的には和歌山線を改良して新幹線並みの速度である最高速度200km/hで運転する高規格路線が計画されています。これにより奈良から和歌山までの所要時間・アクセスが改善されると言われています。

こういった高規格路線では高速運転が可能となっていますが、踏切がある区間での最高速度引き上げは難しそうです。

また、通過駅の一部では柵が設置されていない駅もあり、通過時に乗客の安全確保などにも力を入れなくてはならなくなるため時速140キロでの運転には消極的でしょう。

実は新快速で135km/hまでならスピード違反して運転したことがある?

新快速電車はJR西日本の京阪神地区で運転される特急並みに速い快速列車で、最高速度130km/hで運転しています。

新快速電車は実は135km/hまでスピード違反をして運転できることをご存じでしょうか?

一部を除く鉄道会社でも共通なのですが、最高速度+5km/hまではスピードを出すことができます。(新幹線でも可能とされています。)

鉄道でスピード違反をすることはあまりありませんし、制限速度を違反して走行しないように保安装置が設置されていますが、例外として最高速度+5km/h程度オーバーすることがあります。それはいったいどんな場面でしょうか?

新快速電車が135km/hでスピード違反する場面は?

新快速電車はどんな場面でスピード違反をするのでしょうか?

それは新快速電車が遅延している場面です。

電車が遅延している場合に、遅れを回復するための運転、「回復運転」を行う場合があります。

実際に運転見合わせをした後に再開した際には、大幅なダイヤ乱れを回復するために135km/hのスピード違反をすることがあるようです。

140km/h運転ができる路線は?物理的に追加工事なしで可能?

通常最高速度を引き上げるためには線路の改良工事などを行う必要があります。

しかしながら、新快速電車が唯一追加工事なしで運転できる路線があります。

それは湖西線です。

元々湖西線は特急サンダーバードの高速運転を実現するために、路線の多くが高架線となっていて、線形もほぼ直線なのが特徴です。

また、設計上は160km/hでの運転が可能な路線となっており、踏切が設置されていないこともその理由の一つです。

踏切が設置されていれば最高速度の引き上げは難しいですが、踏切が設置されていないので最高速度の引き上げをすることができるというわけです。

このことから、新快速電車が140km/h走行が唯一現実的な路線は湖西線ということになります。

ただ、もしも北陸新幹線敦賀開業時にサンダーバードが160km/h運転が行われることになり、新快速電車も最高速度引き上げをすることにならないとなかなか難しいのではないでしょうか?

また、現在の信号設備では130km/hが限界のため、これも改良する必要があります。

まとめ

新快速電車140km/h運転について改めてまとめると

  • 新快速電車は現在130km/h運転
  • 新型コロナウイルスで最高速度を引き上げる可能性は低い
  • ただ、遅延した時は135km/hまでスピード違反をすることがある
  • 唯一湖西線だけ追加工事なしで140km/h運転が出来そう

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